2023年2月19日_ChatGPT_note、ポート
最近、「ChatGPT」という言葉が注目され、市場でも一部の企業に注目が集まっているようです。その中で、企業ニュースとして、「ChatGPT」について活用することを開示している企業について、その足元の業績を見てみたいと思います。
①note(G-5243)
2022年にIPOしたnoteというC2Cプラットフォームを運営している会社です。2023年2月に「note AIアシスタント(β) 」の先行募集を発表しましたが、これには、一般公開から2ヶ月で利用者が1億人を超えた(※)チャットAI「ChatGPT」にも搭載されている、OpenAI社のGPT-3が採用されているとのことです。
さて、noteの決算は2022年11月期の決算が2023年1月16日に発表されています。売上は、23億円(前年比23%増)、営業利益は7億円の赤字でした。翌2023年11月期は売上28~31億円(前年比23~35%増)と見通しを出しています。なお、利益は未開示となっています。売上は順調に成長しているようで、コスト面は人件費が重いようですが、成長のための投資としてみなしているそうです。
赤字企業ですのでPERの算出ができず、バリュエーションが確認できないですので、注意が必要かと思います。今後の決算やIRニュースにも注意して、テクニカル指標を参照しつつ、付き合っていくイメージでしょうか。
②ポート(G-7047)
インターネットを媒体とした新卒就活生向けサイト「キャリアパーク」を運営、販促支援事業としてファイナンスやエネルギー領域の事業を展開している会社です。エネルギー事業も展開されており、「ChatGPT」を活用してインサイドセールスの自動化を目指すとニュースを公表しています。
決算は2023年3月期Q3を2023年2月13日に発表しています。売上収益は79億円(前年比80%増)、営業利益は11億円(前年比336%増)でした。加えて通期見通しを(売上7%、営業利益17%)上方修正しています。売上にかかる比率は販促支援事業の方が大きいため、その事業に「ChatGPT」を活用するというのは、期待が持てそうです。さらに、売上や営業利益も順調に成長しているようです。
「ChatGPT」がすぐに売上や利益に貢献するわけではないと思いますが、今後も注視していきたいと思います。
最後までご高覧いただき、ありがとうございました。