2023年1月20日_決算発表②_東京製鉄   

 本日2銘柄目の分析をまとめていきたいと思います。今月に入って、人気を集めている日本製鉄と同じ製鉄会社の東京製鉄です。こちらの決算を見ていきたいと思います。

東京製鉄(P-5432)

 2023年3月期3Qの売上は2,723億円(前年比42%増)、営業利益は331億円(前年比46%増)でした。この発表と共に通期の見通しの売上を3,660億円に(約2.4%)下方修正しました。なお、通期の営業利益の予想(410億円:前年比29%増)は据え置きしております。製品出荷単価の低下に加え、主原料である鉄スクラップ価格の高止まりなどを鑑みて売上を下方修正したようです。一方で、電力料金の高騰などはコスト抑制努力により利益は確保するとのことです。下方修正後の売上の3,660億円は前年比35%増という高成長水準と言えること、利益は確保することを鑑みますと、「下方修正」という内容ですが、過度に悲観になるような内容では無いと思います。但し、マクロ環境には引き続き注意が必要で、本決算時に開示される来期の見通し、そして、日本製鉄の決算も気になるところでしょうか。

  • 良い点
  • 利益は据え置きとしたこと(前年比20%以上増)
  • 売上減少幅は約2.4%と小さく、前年比では35%増であること
  • 気になる点
  • 製品出荷単価の低下に加え、主原料である鉄スクラップ価格の高止まりとマクロ環境に懸念があること
  • 減少幅は小さいものの、売上見通しが下がっていること

 週明け、これをどう見られるかはわかりませんが、足元は前年比では好調であるようです。今後も中長期的な開示やニュースには注意が必要であると思います。

 

 最後までご高覧いただき、ありがとうございました。

2023年1月

Posted by ke-shi