決算発表_2023年1月13日_Bエンジニア、FPパートナー、property tech
2023年1月13日に発表された決算のうち、今回取り上げるのは3社です。
- Branding Engineer
- FPパートナー
- property technologies
①Branding Engineer(G-7352)
ITエンジニア向けの独立支援サービスなどを展開している企業です。2023年8月期Q1は売上22.4億円(前年比61.2%増)、営業利益0.4億円(前年比140%増)でした。営業利益は黒字額がまだ小さいので評価が難しいですが、売上の成長率は非常に良く、顕著に成長されていると思います。気になる点は、2022年8月期の業績も良かったからか、2022年12月に上場来高値を付け、そこから調整した株価となっています。よって、すでにこの銘柄を熟知されている方からするとサプライズ決算とは言えない点、仮に上昇したとしても22/12に高値掴みした層の売りがある点には注意でしょうか。
広く人材サービスの企業と括るとすると、INTLOOPやジャパニアス同様に、事業のマクロ環境も追い風と言えると思います。
②FPパートナー(G-7388)
マネードクター(旧:保険のビュッフェ)を展開している保険代理業の企業です。2022年9月22日に上場しました。2022年11月期は256億円(前年比22%増)、営業利益は38億円(前年比120%増)でした。非常に好調でしたし、23年11月期予想も売上、営業利益ともに二桁成長の見通しとのことです。決算資料を見ると主に30代から40代が顧客の中心なようです。やはり、この年代はいろいろと保険の加入・見直しとニーズがあるということでしょうか。すでに時価総額は約470億円あり、PERは17倍(2023/1/13時点)なので、バリュエーションが大きめなことは注意でしょうか。(グロース市場ではもっとバリュエーションが高い企業もありますが。)
③property technologies(G-5527)
中古不動産・新築不動産の取引(売買・請負建築・仲介)を実施している企業です。 2022/12/13に上場しました。2022年11期は売上387億円(前年比31%増)、営業利益は23億円(前年比39%増)でした。23年11月期は売上472億円、営業利益29億円と共に20%以上の成長見通しです。非常に良い決算発表と言えると思います。時価総額も約130億円、PERも約8倍と決して高い水準ではないのではないでしょうか。気になる点は、マクロ環境を見たときに日銀総裁の黒田さんが金利上昇を思わせる発言をし、不動産業界に逆風が吹いていることでしょうか。
今回は2022年新規上場企業を2社ピックアップしてみました。新規上場企業というと、赤字であろうと事業内容や出来高で急上昇したりするイメージがありますが、中長期的には好決算企業はしかるべく評価されるのではないかなと考えています。ですので、上場した時から決算内容も目を通しておいて、企業をストックしておき、売られたときには買いを入れる。中長期投資の基本に基づいて、これからも注視していきたいと思います。
来週の注目点は、2023/1/18には日本銀行の政策委員会・金融政策決定会合の決定内容の公表です。日本株はこれを見越して警戒しているように感じます。実際に、2023/1/13のNYダウは上昇でしたが、日経平均先物は連れ高していないように思います。発表内容を吟味し、市場がどう評価するか注目したいと思います。
最後までご高覧いただき、ありがとうございました。