決算発表_2023年1月6日_エフ・コード、ニューテック

2023年1月10日

2023年1月6日、米国市場はマクロ市場の統計が弱かったため、NYダウは上昇しました。

日本市場も先物は(2023年1月9日20時時点で)先週末比で上昇しており、3連休明けの見通しは悪くなさそうですね。

この記事では2023年1月6日に発表された決算情報について、気になる情報をピックアップしたいと思います。

 ①エフ・コード(G-9211)

 DX支援やマーケティング支援を実施している会社で、足元は順調です。2022年12月期の上方修正と新株式の発行及び売出について発表がありました。まず、決算については前期の着地について、売上と(各)利益の上方修正でした。売上は10.6億円(10.9%増)、営業利益は2.1億円(20.2%増)と発表されており、これらは21年12月期に引き続き最高益を更新したことになるようです。

 一方で、新株式の発行及び売出も行うようです。これだけを見ると、ネガティブな印象です。但し、説明資料を読むと、成長戦略への使途(採用費やM&A資金の返済)や株式流動性の向上のためのようです。株式流動性比率は38%まで上昇するとのことで、プライム市場(維持)基準の35%を上回ります。将来的にグロースからスタンダードやプライムへの市場変更を意識した決定かもしれませんね。

 短期的には良し悪しどちらも揃った開示になりますので判断が難しいですが、中長期的にはポジティブではないでしょうか。

 ②ニューテック(S-6734)

 ストレージやその周辺機器の開発・製造・販売している企業です。2023年2月期の3Q累計の決算発表がありました。売上は24.2億円(前年比27%増)、営業利益は2.6億円(前年比78.4%増)の着地でした。21/02期が過去最高で、22/02期は前年より売上・利益ともに減少でしたが、今期はリバウンドし、足元好調なようです。開示されている通期見通しを達成すれば、過去最高売上・利益を更新する水準です。米国企業とのパートナー契約のIRも開示しており、株価も上昇していましたが、時価総額は約30億円、バリュエーション(PER 約9.4倍)も高くないので、魅力に感じます。懸念点としては、売上や利益が通期見通しと比較して75%を下回っていること=進捗率がやや低いことでしょうか。例年、Q4に大きく売上や利益の計上が偏っており、前年以前も同様の傾向が見られますので、通期予想付近での着地になりそうですが。

他にも好業績を発表されている企業もありますが、このあたりにさせていただきます。

最後までご高覧いただき、ありがとうございました。

2023年1月

Posted by ke-shi