決算発表_2023年01月10日_安川電機・ジャパニアス

 

<本日の銘柄>

安川電機

ジャパニアス

 

3連休明けの日本市場は米国市場が反発したことにつられる形で上昇で始まりました。

但し、今週は米国CPIの発表も控えていますので、上昇後の買いは続きませんでした。

 

マクロ環境の統計発表で一喜一憂している市場ですが、個別の銘柄はどうなっているか、本日発表された決算を見ていきたいと思います。

 

①安川電機(P-6506)

 大手のメカトロニクス企業です。決算期が2月ということで、決算発表が12月期や3月期企業の少し前に発表になるので、電気機器メーカーの業績の良し悪しのマイルストーンともとれる企業です。決算の内容は良かったといえると思います。2023年2月期3Q累計で、売上は4,075億円(前年比14%増)、営業利益は481億円(前年比20%増)です。通期の見通しを達成すると売上と利益ともに過去最高の業績になります。気になる点は、通期の進捗率が75%以下の点です。Q4に売上・利益が積みあがる予想で、これは前年以前も同様の傾向のようです。決算単身コメントによると、円高による影響があるものの、部品需給ひっ迫が緩和し、生産が増加したため通期見通しは据え置きとのことです。「需給ひっ迫が緩和して生産増加」という足元の状況は明るい情報ですね。

 

②ジャパニアス(G-9558)

 2022年に新規上場したIT人材派遣企業です。IT人材の派遣やITコンサルティングを主としている企業(INTLOOPなど)はジャパニアスを含めて、業績が良い企業が多い印象があります。2022年11月期は83.2億円(前年比14.9%増)、営業利益は6.1億円(78.9%増)でした。そして2023年11月期の見通しは95.5億円(前年比14.8%増)、営業利益は7.4億円(22.3%増)で今期も二桁成長の見通しです。さらに、グロース企業としては珍しく配当も実施しており、22年11月期は55円を実施し、23年11月期は71円を予定されています。言うこと無しの好決算といえるのではないでしょうか。注意するとすれば、人気が集中すると思われるので、(超)短期の投資家も集まり、値動きが激しくなってしまう可能性があることでしょうか。

 

 2023年の株式市場がはじまり、ウサギ年に倣って「跳ねる」相場にはなっていませんが、個別企業を見てみると「跳ねそう=上昇しそうな」企業はありますね。森を見る視野と気を見る視野を持ちつつ、引き続き市場と付き合っていきたいと思います。

 

 最後までご高覧いただき、ありがとうございました。

2023年1月

Posted by ke-shi